インターネット上には、病院と医療従事者のための、外国人患者の対応時に役立つ資料を無料でダウンロードができるサイトがあります。また、外国人患者の受け入れに役立つ、厚生労働省と各自治体が発行するマニュアルと多言語資料リストもあります。ダウンロードすることで、いつでも必要な資料を一覧から見ることができます。
来院する外国人患者への対応マニュアルは、問診票の記入と身分証の確認の仕方、保険の把握など、受付現場での対応が詳しく書かれています。また、英語だけでなく、中国語やポルトガル語など様々な国の言葉に対応する多言語診療申込書があるサイトもあり、初診受付で今日からでも使える仕様になっています。他にも、必要な確認やコミュニケーションをサポートする英語確認用の指差しシートなど、外国人対応で非常に役立つものがありますので、いざという時のために保存や出力をしておくと良いでしょう。
その他のサービスとして、外国人患者に対応する電話医療通訳や、ビデオ医療通訳というサービスもあります。運営している企業にもよりますが、時間は24時間365日で対応しているところがほとんどです。十カ国以上の言語に対応できるため、いざという時に助かります。他にも、医療通訳者の派遣や、外国人患者向けパッケージの予約受付けと決済代行などのサービスもあります。
病院内でそれらに対応するための、医療コーディネーター養成研修というものもあります。これは、外国人患者の受け入れ経験が豊富な医療機関や専門家の講師に対応方法を教えてもらえる2日間程の研修プログラムです。受け入れに関する幅広い知識や、現場における実践的スキル、組織の課題の見つけ方について学ぶことができます。
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